<平成30年7月豪雨>倉敷市真備町での活動報告②

 今年6月末から7月上旬にかけて、台風7号と梅雨前線等の影響によって日本国内の広い範囲で集中豪雨が発生、特に西日本で水害による大きな被害が起きてしまいました。特に被害の大きかった岡山県倉敷市では8月~9月になっても一般家庭の住居の泥出しなどののニーズが途切れることがありませんでした。
 8月、9月と、ほぼ1カ月の時間差で活動した2人のメンバーのレポートです。

 1カ月のタイムラグにも関わらず、ニーズに大きな違いが見られないことからも、被害の大きさ・深刻さがうかがわれます。

<ご注意下さい>

 記事内容は活動当時のもので、現在は状況が変わっている場合があります。

 各記事冒頭に明記しております「活動地域」と「活動時期」をまずご確認頂き、現状とのギャップがあり得ることをご認識のうえお読み下さい。

2018年8月

報告メンバー/植前さん

活動地域/岡山県倉敷市真備町

時期/平成30年8月16日~17日

 遅くなりましたが先週の岡山での活動報告を。

 思うところもあるので写真は一切撮ってません。

 

 今回僕がお邪魔させてもらったのは岡山県倉敷市の真備町のお宅です。

 水に浸かった家財道具の搬出は終わっていて、リフォームをされる個人宅の壁や天井の石膏ボードを剥がしたり片付けたりする作業でした。

 リフォームと言っても外壁と柱以外はほぼやり替えですが… 被災から1ヶ月以上経っているのに天井裏の断熱材は(ビニールで包んであるのですが)まだまだ水を含んでいて、穴が開いたら水が勢いよく滴り落ちてきて、家の中なのにまるで雨が降っているような状況でした。大工さんは雨がっぱ着て作業されてました。

 

 周りは大きな家が多くて、まだまだ真新しい家もたくさんあったんですが人の気配や生活感は感じられませんでした。

 家のすぐ近くの川が決壊したようで応急の護岸工事がされていましたが、決壊現場のすぐ横の家は傾いていました。

 近くまでいってみると、辺り一面白っぽい砂に覆われていて、(少し目は荒いけど)砂浜に立っているみたいな感じ。その中に家とか車とかがある景色を想像してもらえればいいのかな。

 

 地域が復興していくにはまだまだ時間も人手もお金もかかると思います。

 今日の台風で被害が出ていなければいいのですが…

2018年9月

報告メンバー/田中さん

活動地域/岡山県倉敷市真備町

時期/平成30年9月23日

 昨日はボランティア仲間さんがやっている『播州復興隊』に参加させてもらって、岡山県真備町へ。

  

 西日本豪雨の災害の被災地へは今回初めて。2ヶ月半近く経っていて、町の様子は水も泥も見当たらないし、一見落ち着いているかのように見えました。

 でもその辺一帯のお家は全て、建ってはいるけど屋根まで浸水してもう住めない状態。

 水は流れてきたわけでなく、下から上にスーッと上がってきたそうです。あっという間に水位が上がってきたので避難がうまくできなかったという話も聞きました。

 

 私たちが伺ったお家は、もう中はほとんど骨組みだけになっていて、ずっと入って作業をしているボランティアさんの指示で、壁とか全て取り払うのに残ってる壁土を落としたり、バールで天井や壁の残ってる板などを剥がしたり、玄関とか拭いて綺麗にできる所は綺麗にしたりする作業をしました。

 

 今まで家財道具を搬出したり、泥出ししたり、泥を出した後に拭いて綺麗にしたり(でもなかなか綺麗にはならない)はしたことがあったけど、家の中の解体に関わったのは初めてでした。

 家の中の構造ってこんな風になっているんだなと思う反面、今回のお家は再建の為とのこととはいえ、こんな風にせっかく建ったお家を解体しなければいけないのは本当やるせないだろうなと思ったり。

 

 真備町だけではない話ですが、まだまだ人の手が必要のようです。

 大阪でも地震の被害に加え台風が追い打ちをかけたので、ニーズがかなり拡大されてるみたいです。

 

 ここのところ災害も多くて、個人的にはボランティア不足というのもおかしな話だなと思うこともありますが、でも結局は単純な助け合いという話なのだと思います。

  私は継続的には難しいけど、また自分が行ける時にできることがあればしたいなと思います。

 今回の記事は更新が大分遅くなってしまいましたが、更新日の本日(1月21日)現在も倉敷市災害ボランティアセンターは以前として活発に活動を続けているようです。公式サイト 倉敷市災害ボランティアセンター

 当レポートは報告メンバーのFacebookへの投稿をもとに、メンバーの許可を得て編集・転載したものです。