2017年7月・公共交通機関で行く気仙沼~宮古【後編】

 もうふた月近く経ってしまったのですが、7月の海の日の連休に公共交通機関を乗り継いで宮城県気仙沼市から岩手県宮古市まで旅してみました。

 車窓からは主に海の方の風景を写真とスマホ動画に収めました。素人撮影なので見苦しいところも多々あるかと思いますが、同地域の今の様子が少しでも伝わったら良いなと思います。あちこちにレポートも挟んでみます。

 7月15日(土)BRT盛駅1213着。さんてつ南リアス線への乗り継ぎが1時間ほどあるので、駅近くのショッピングセンターで買ったパンで腹ごしらえ。

 さんてつ南リアス線盛駅1317発。幾つものトンネルを抜けるたびにリアス式海岸の津々浦々にコンパクトに拓けた漁村の風景が現れる。一昨年の秋に同じ区間を乗った時に比べると車窓の風景も随分変わった感じ。

 以下の動画3点、上から順に
・さんてつ盛-陸前赤崎(4分48秒)

・さんてつ綾里-恋し浜-甫嶺(8分44秒)

・さんてつ三陸-釜石(14分52秒)

 いつかこの沿線をゆっくり時間かけて訪ね歩いてみたいなぁ、なんて夢想しつつ、ついウトウトしてしまったり。

 平田の手前でトンネルを抜けると途端に窓が曇るのは何故だろう?上下線とも。前回乗った時もそうだったんだけど…うーん、謎。

 動画はトンネル通過中の部分を削除って短くしてあって、実際は釜石まで50分ちょいの道中。さんてつ釜石駅1410着。

 釜石での接続はあまり待ち時間が無くて、岩手県交通の路線バス・釜石駅前停1426発。地元の乗客に混ざって車窓風景を撮り続ける。

 以下の動画2点、上から順に
・岩手県交通・両石-マスト大槌店(11分02秒)

・岩手県交通・マスト大槌店-浪板海岸(15分40秒)

 去年の年末、「サンタ100人」で来て以来だから約半年ぶり。

 両石や大槌町内の様子、随分と変わってきたなぁと感じた。特に大槌町内では店舗や住宅があちこちに建ち始めていて、人の暮らす町のイメージがおぼろげながら顕れてきたかなという印象を受けた。

 一方、町が7月末に公表した区画整理事業の「見える化」図面によると、町方・安渡両地区の空き地率は57%だという(出典「大槌新聞」第247号)から、新しい町づくりはまだまだ先が長そう、ということか。

 道の駅やまだ停1514着。

 道の駅やまだでの乗り継ぎ待ちは20分ほど…のハズだったんだけど、ボンヤリしていて乗り逃し。ゆっくりお土産ショッピングして次便を待つ。

 岩手県北バス・宮古駅行き1648発。…が15分ほど遅れてちょっと焦る。これだと宮古駅での106急行・盛岡駅行きへの乗り継ぎ時間が6分しかない。これを逃して次の便だと盛岡駅着して宿にチェックイン出来るのが21時半、盛岡の夜のお楽しみ時間が減るやんけー。

 以下の動画3点、上から順に
・岩手県北バス・山田町町内(8分02秒)

・岩手県北バス・宮古市高浜~商高付近(2分21秒)

 ドライバーさんが回復運転に努めてくれたおかげで、宮古駅前停にはほぼ定刻の1800着。すばらしい。宮古駅前停1805発。

 盛岡駅前2020着。予定通りに常宿にチェックインし、開運橋近くの行きつけの居酒屋で例の如く一人慰労会。

 バスのルート沿い、国道106号線の東側(つまり閉伊川流域)では、昨年の台風10号の残した爪痕が未だ至る所に生々しく残っていた。この前週には九州北部で大規模な豪雨災害も発生していて、この数年というもの毎年日本中あちこちが何かしら大きな自然災害に見舞われていて心底嫌になってしまう。

 そして防ぎ難い自然災害とそのダメージに、この先も限られたリソースで手当てしていかなきゃならんと考えた時、今日一日、車窓越しに見て来た沿岸の復興の様子というのは、どうもどこかで一度立ち止まって再検証しなければならないのではないかと強く思った次第。立ち止まって考え直してる時間的余裕は無いのかも知れないけれども…

<マルヤマ>