「サンタが100人やってきた!2016」に参加しました!

 去る12月24日(土)・25日(日)、「サンタが100人やってきた!2016」でサンタクロースになって来ました。

 震災初年から始まって今年で6回目の開催となるこのイベント、私自身はこれまでは関西にいて募金活動のお手伝いや寄付を通して参加してきたのですが、今年は休日の並びが良かった(23日~25日が金土日の三連休)こともあって、念願の現地組に加わったのでした。

 

 23日(金・祝)は午前中に西宮の自宅を出てゆっくりと晩に釜石に入り、翌24日は大槌町で終日、続く25日は釜石市でお昼までサンタして同日午後、釜石発のJR釜石線から盛岡-東京-新大阪と新幹線を乗り継いで、やっと帰宅すると日付が変わってたという後半にけっこう無理のあるスケジュールでした。

仮設住宅の軒先に提げられた干し柿。
★仮設住宅の軒先の干し柿。生活感のある軒先も少なってきているようです。

 24日午前中は大槌町小鎚地区にある仮設住宅にお邪魔しました。集会場に集まって下さった住民の皆さんと一緒に唄ったりプレゼントを差し上げたり。おじいちゃんおばあちゃんからちびっこ、そして親御さんまで、楽しんで頂けたようで良かったです。

 岩手の人たちというか東北の人たち?って、シャイで朴訥っていうイメージがあったのですが、実は年代関係無く歌ったり踊ったりとかがすごく好きなのかなーと改めて思ったりしました。

 それから各戸を回ってご在宅の皆さんにプレゼントをお届け。こちらは大いに喜んで下さる方、怪訝そうに受け取られる方、反応はまちまち…だったかな?「入居調整中」と貼り紙のされた空室もかなり目に付き、総じて「入居率低いな」という印象受けました

 この日、私たちがお邪魔していたこの仮設住宅の中だけでも2世帯でお引越し作業中でしたし…

仮設住宅での引越作業の様子。
★仮設住宅での引越作業の様子。

 午後は大槌たすけあいセンターで地元の皆さんと今日の全サンタ集結しての交流会。お餅つきをしたり。お振る舞いの豚汁とお餅をご馳走になりました。

 

 こちらでは最後に、別の班がお邪魔した吉里吉里地区の仮設住宅の自治会長さん(?)が挨拶され、仮設住宅の集約に伴って今年が(その仮設での)最後のクリスマスになるというところに大勢のサンタに来て貰えて、住民の皆さんが大いに喜んで下さったとお礼の言葉を頂きました。

 ボランティア冥利に尽きる一幕…ではありましたけれども、落ち着いて考えてみれば、実際のところ仮設住宅が集約されるということは、つまり仮設住宅から仮設住宅に引っ越す方々が居られるということなわけで。

 被災地全体として見れば一歩前進…と評価していいのかも知れないけれど、当事者である一戸々々にしてみれば、良かれ悪かれ住み馴れた環境から、また新しい環境に移ってイチからやり直しという展開なわけで。

 その一方、町内に建ち始めた真新しい戸建て住宅や復興公営住宅にしても、家賃負担とか住宅ローンとか、所帯ごとにいろんな苦労もあるとかとも聞いているし、なんなんだろうこれが現実だとは。年が明ければもう7年目の春を迎えようというのに…まだまだじっと辛抱しなくちゃなんないのかな?

 

 夜はまご関仲間・安井さんと釜石市内の某飲み屋で反省会。思いがけず良いお店だったのでこれはこれで収穫^^また来る日の楽しみが増えました。

 25日は前日に比べると大分寒かったけれど、冬らしく気持ちよく晴れた朝でした。お昼まででアガらせて頂くということだったので市内を練り歩くチームに入れて頂きました。

 朝、こちらもまご関仲間の四方先生ともひさしぶりにお会い出来ました。

 出発式には現釜石市市長の野田さんもご挨拶に来て下さいました。

 

 この日の活動は、午後から市内で開催されるサンタ100人イベントをPRしつつ、市内の避難指定場所まで歩いてみるという内容でした。

 休日ということもあってか道行くマイカーも家族連れが多くて、皆さん笑顔で手を振り返してくれるのが嬉しかったです。

 早めのお昼の後、青葉公園商店街までお付き合いしてサンタから俗人に戻りました。チームの他のメンバーは午後からは鵜住居地区の仮設住宅を訪問したとのことでした。

 釜石市は、建物と建物の間に更地が多くてスカスカした感じはするけれど、町なかに限って言えば随分再建が進んできたなという印象を受けました。

 あっちこっちに新築の住宅や店舗が建ち始めていて、知らない人なら言われなければ6年前に津波に浚われた場所だなんて気付かないんじゃないかな、って思うくらい、昨日行った大槌町や、途中、バスの車窓から眺めた両石~鵜住居地区辺りとはかなり様子が違って見えました。もっとも、余所者の目には映りにくいだけで、いろんな事情もあるのでしょうけれど…

 

 ともかくも、今年は実はまだ大槌町を訪れれて無かったので、今回(それもサンタとして)訪れることが出来て良かったです。少しずつ変わっていく町の様子、まだまだこれからも見守って行きたいと思っています。

 しかし来年のクリスマスは23(土・祝)・24(日)…こりゃ微妙だなー

 

 メディア取材はNHK、毎日新聞、岩手放送、岩手日報…あたりが来ていたように思います。ちなみに当日の様子がNHKの「東北発未来塾」1/23(月)午後11時~11時20分で放映されるとのこと。ちょっとは映っちゃってるかもなのでこれは確かめなくては。

【当日の様子ダイジェスト】遠野まごころネット本部公式HPから

12月24日 大槌町

12月25日 釜石市

 最後に。

 路線バスの車窓からスマホで釜石市両石~鵜住居地区辺りの今の様子を切り撮って来ました。私にとっては震災の初年からボラバスで路線バスで、そりゃもう幾度と無く通った道で、ある意味この風景が自分にとっての定点観測地点みたいになっているのです。

 バス停の名前でいうと片岸海岸から花輪田までくらいの間です。

 10分くらいの動画ですのでお暇な時にでもご覧頂ければ幸いです。

<マルヤマ>