映画「ガレキとラジオ」を鑑賞してきました。

 

「だけど、明日はある。」



「また明日ね!」
という、「明日」が来なかった日を経験した人は、どのくらいいるでしょうか。

突然に、残酷なほど、そこにいる全ての人々の未来を奪っていった津波。

生かされた者、しかし自ら命を絶ってしまう者。
誰もが疑う事のなかった、いつも通りの「明日」は、そこにはなかった。

生かされた者は、何ができるのか…。

 

「ガレキとラジオ」は、被災地のなかでたちあがった、災害ラジオ局「FMみなさん」の活動を追った、ドキュメンタリー映画です。

 

 

震災ドキュメンタリー?
いいえ、むしろこれは
「人間として」のドキュメンタリー映画です。

 

孤独感、後悔、無力感…
沢山の負の思いのなかで、立ちどまったままの人。

そんな人達の為が、一歩を踏み出せるように
「もっと何かできないだろうか?」
「もっと笑顔を!」
と、奮闘されているラジオ局の人々。

本来生きていくだけでいっぱいいっぱいであろう人達が、それでも誰かの為に動いていた。
誰かを励まし、誰かと支え合って奮闘して来た軌跡。


そこには
「でも、海が好き。」
「この町が好き。」
この町で生きていくんだ、自分たちの町を取り戻すんだ。
そんな、彼らの強い想いがあったからに違いありません。

 

人間は、ただ生かされているだけではない。
意志を持って、生きていくんだ。
明日は、自分たちで作っていくんだ。

そんなメッセージを、私は感じました。

 


このブログを読んで下さる方のなかには、まだ被災地に行かれた事のない方や、

関西でのボランティア活動経験のない方もいらっしゃるでしょう。

それでもいいんです。

被災地の為に、たとえ何もできなくても。

自分の中で、知らないふりをしないで欲しい。
心の中で、「なかった事」にしないで欲しい。

 

震災は、私達と同じ、現実の世界の出来事だったから。
彼らは、私たちと同じ、普通の人々だったから。


だから、普通の方々に、
「ガレキとラジオ」を是非ご覧になっていただきたいと思います。

70分間、被災した方々に寄り添ってみて下さい。
彼らが何を思い、どんな風に歩んで来たかを知って、ともに悩み考えてみてください。

 


そして、あなたは。
どんな風に、「明日」を迎えていきたいですか?

 

 

「ガレキとラジオ」は…

”人間として、一番大事な事を考えさせてくれる映画”だと思いました。


(ヨシミ)

 

 

「ガレキとラジオ」を撮影された、梅村太郎監督からのメッセージ

どうか「ガレキとラジオ」を観て下さい。

小学生のみなさん、観て下さい。
若い人たち、観て下さい。
働き盛りのみなさん、観て下さい。
シニアの方々、観て下さい。

 

絶対に後悔させない自信があります。

 

この映画は悲しみを伝えるための映画ではありません。
震災に向き合うための映画でもありません。
映画監督のどうでもいい主張も混ざっていません。

 

遠く離れた場所で生まれた痛みを、勇気を、元気を、
知るための映画です。知ればそれで充分です。知ることが第一歩。気軽に。構えずに。普通に。

 

311後の南三陸町に生まれた小さなラジオ局の奮闘記です。
失敗ばかりだけど、明るくて、前向きで、自分たちだって大変なのに、町のみんなのためにがんばります。みんなきっと、そのラジオ局が大好きになるはずです。

 

ドキュメンタリー映画と聞くと、暗い、まじめ、押し付ける、長い、眠くなる、面白くない、政治っぽい、安っぽい、一部の人のもの、こどもには分からない・・・と、思っていらっしゃいませんか?

 

全部ひっくり返しました。

 

みなさん、どうか「ガレキとラジオ」を観て下さい。
絶対に後悔させない自信があります。

 

 

ガレキとラジオ 監督 梅村太郎

 

 

 

ガレキとラジオ

当HPでもご紹介しております。リンクはコチラ


・ガレキとラジオ公式HP
http://www.311movie.com 

ガレキとラジオを大阪で観る会
https://www.facebook.com/garekitorajioosaka 

【関西上映 最新情報】

・大阪「シネ・ヌーヴォX」6/22~
http://www.cinenouveau.com/X/cinenouveau%20X.html

・京都「みなみ会館」6/29~
http://kyoto-minamikaikan.jp/

・神戸「元町映画館」8/3~
http://www.motoei.com/