不良ボラ初参加レポート(神戸発のボランティア便!)

~関西同窓会メンバーのボランティア体験記~

 

 まごころ便33便で釜石と二本松に行ってきました。
 車中泊を含めて3泊4日、以下のようなスケジュールで活動してきました。

①9月14日19時三ノ宮集合。不良ボラ経験者2名が見送りに来てくれた。途中、福井県の南条SAで1人が合流。合計12名の参加。マイクロバス、2席を一人で使わせてもらえたので楽でした。

 そのうち代表の尾澤さんとベテランボランティアの仲村さんがきちんと2時間交代で長距離運転を担当してくれました。なので、お手洗いの心配もありません。

 

②宿泊所となる「とうわボランティアの家」で炊き出し用の機材を運び入れ、釜石ボランティアセンターへ9時ごろ到着。12名を2班に分け、炊き出しグループとボラセンでの活動とにわかれる。私は鵜住居での炊き出しに参加。月見団子とけんちん汁を仮設住宅にお住まいのみなさんと一緒に作りました。

 13時半ごろ、釜石市で開かれる「街コン」に参加する方以外は、思い思いに行動。

 私は昨年の4月に避難所で出会って以来文通をさせていただいている女性に会いに行きました。バスを途中でおろしてもらうなど、柔軟な対応にも感謝。3時間半、話し通し。楽しかった。震災当初のこと、これからのことを前向きに話して下さいました。

 

 夕食は海鮮居酒屋?「海舟」へ。4月にお世話になった遠野まごころネットのプレハブの食堂でお世話になった親子が、再開したお店だった。嬉しい。
 海産物が本当においしい。マンボウなど珍しいものもいただいた。どれも新鮮でおいしかった。
http://kamaishi-town.com/archives/6946409.html

 東和IC近くの「とうわ温泉」(500円)で入浴。

 東和ボランティアの家で宿泊。お布団を貸していただけるので、寝袋の持参も不要です。

③朝6時半出発、釜石のボランティアセンターに8時半ごろ到着。

 今日は、ボラセンからの活動に参加。不良ボラ6名に1台のワゴン車が貸し出されて、各自で移動。室浜という地域の海岸の清掃作業「B1プロジェクト」に参加。

 B1=ビーチ。近くの海水浴場の砂が津波で持って行かれた。もとに戻すには莫大な費用と年月がかかるため、近くにあり砂浜も残っているこの場所のゴミや雑草を抜いて、ビーチにしようというプロジェクト。他の団体も含めて40~50名の参加があった。

 途方もない作業に思われたけれど、みんなで行うとかなりの範囲が綺麗な砂地となった。地元の方が「来年の海開きを目指している」と聞いて、この綺麗な海がみなさんの憩いの場になることを想像してさらにやる気が出た。
(9時半から2時半ごろまでの活動。9月後半に入ったとはいえ、日差しも暑さも厳しいので、しっかり水分補給と日焼け対策をしてくださいね。私は、帽子の中にタオルをぶら下げて首と顔を覆っていました。)

 

 炊き出し組と15時ごろ合流し、ビーチ組は温泉で汗を流す。そのあと陸前高田へ。夕食は遠野のジンギスカン。おいしかった。とうわ温泉で入浴後、東和ボランティアの家で宿泊。

④朝5時半出発。9時ごと福島県の二本松へ。
 とうわ道の駅で、今日お話を伺う菅野さんと合流。農場に移動し、お話を伺う。

 

 放射能の問題についてはいろんな考えがある。20代半ばの彼女も不安を抱えながらも、この地で農業をしていくという決心を胸に、今できることを精いっぱい、いろんな人と交わり模索しながらがんばっていた。関心を持ち続けたいと改めて思う。

 11時半ごろ、神戸に向けて出発。22時過ぎ、予定より1時間ほど遅れで到着。

 今回で3度目の岩手。

 2回目訪れた昨年12月、町はグレーの景色でした。
 そして今回、更地となった土地に雑草が茂りグリーンの景色でした。


 今回、1年半ぶりに陸前高田を訪れて、内部を片づけていない状態の市庁舎を拝見し、昨年の4月の様子が目に浮かんできました。人々の生活を感じる、この風景。「残す」ことについても考えさせられました。

 今回は地元の方々と一緒に活動させていただき、みなさまの今の、これからの思いを聞かせていただきました。出会ったみなさまに感謝。


 まごころ便に初めて参加させていただいて、2泊分の着替えだけで身軽に参加できたことをはじめ、現地の方のニーズをしっかり聞き取り、今後を見据えて活動を考えているしっかり者で心の暖かい尾澤さんを中心にしたまごころ便での活動はハード的にもソフト的にも、とても快適なものでした。


 活動内容は毎月変わりますので、ぜひ興味をもたれた方はHPをご覧くださいね。来月10月のまごころ便はお休みですが、毎月1度の運行を予定されています。
http://anythinggoes311.blogspot.jp/

 

                            <Hashi Yumi>